
いかがでしたか。東福寺の紅葉の写真は枚数が多かったので、これはと思うものだけを選んでみました。紅葉の名所と呼ばれるだけのことはありますね。東福寺の紅葉を一望できる橋は「通天橋(つうてんきょう)」と呼ばれていますが、そこからの眺めもさることながら、庭の一本一本のもみじの紅葉もまた素晴らしい情景を見せてくれました。生徒との約束もあったので、できれば落ちもみじをたくさん拾って来たかったのですが、落ちもみじもまた美しい情景の一部を構成しているので、それはできませんでした。
最後に写っている「焼き餅」は東福寺からの帰りに、お店で買ったものです。糖尿病の私がこんなものを食べていいのかとも思いましたが、そこはそれいい旅の思い出として甘えさせてもらいました。東福寺からは、JR近鉄奈良線を使って宇治まで直行です。
2日目の最初に訪れたのは、伏見稲荷大社でした。私が泊まったアーバンホテル京都からは、軽い散歩気分で行けるところにあります。今回の訪問の目的は、紅葉ではなくなんとドライフルーツの購入にありました。ここにはおいしそうなドライフルーツを売っている露天があるのです。今までは横目で見て通り過ぎていたので、値段を聞いてびっくり。デパートで買う方がはるかに安かったわけです。でもまあ霊験あらたかなドライフルーツをわざわざ買いに出向いたということで、いい経験と思い出になりました。全体的にもみじが少ない場所なのでしょうか。紅葉のスポットではなさそうでした。
ご覧の通り、薄暮の金閣寺は雨にも降られてしまい、なかなかいい写真は撮れませんでした。それ以前に、紅葉はすでに終わっていたようです。洛北の落葉は早いと聞いてはいましたが、我が目でその情報を確かめる結果になったわけです。
薄暮の金閣寺は、1階だけ点灯されていて、なかなか趣がありました。紅葉のピークにあってライトアップされていたなら、さぞかし美しかったことでしょう。
金閣寺からはバスで京都駅まで戻りましたが、これが結構大変で、1時間以上かかったような気がします。京都駅では、美しく光り輝く京都タワーが待っていました。私は高所恐怖症なので残念ながらタワーに登ったことはありません。いつかは挑戦してみたいとは思いますが。
どこかレストランにでも寄って、豪勢な夕食をとでも思ったのですが、たまたま通りかかった駅弁屋さんにおいしそうなお弁当がいくつも並んでいたので、そこで少し豪華な駅弁を購入し、ホテルに持って帰りました。もうすっかり疲れていたので、駅からホテルまではタクシーです。
それにしても、京都の紅葉のピークに旅をするというのは本当に難しい。今回も2ヶ月前にホテルの予約をしようとしたのですが、一番いい時期だと思われた11月下旬の週末は、どこのホテルもいっぱいで空きがなかったのです。それで、ようやく取れたのが今回の12月1日・2日でした。それでも、運が良かった方だと思います。あと1週間遅れていたら、紅葉はまず見ることができなかったでしょうから。来年の秋に、また紅葉の旅をするとしたら、今度は3ヶ月以上前にホテルの予約をしなければならないでしょう。
今回はできればレンタバイクで市内を走り回ろうかとも思ったのですが、寒空の下ではそれはちょっと厳しいようでした。公共機関を上手に使いこなすのが、一番ですね。
学問の守「菅原道真公」を祀った北野天満宮。嵐山電鉄(通称「嵐電(らんでん)」に乗って、「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」で乗り換え、「北野白梅町(きたのはくばいちょう)」で下車し、歩くこと10分弱。天満宮の境内はそれほどでもありませんでしたが、隣接する「御土居(おどい)」の中は見事な紅葉で目を楽しませることができました。位置的には洛北に位置することになりますから、紅葉は終わりに向かう頃だったはずなのですが、京都の旅を楽しみにしていた私が来るのを待っていてくれたのでしょうか。授業中によく発言した5名の生徒たちのお土産に、合格祈願のお守りを購入しようと思ったのですが、値段が高い上に「お守りをあげる」という行為で御利益が薄れてしまうのではないかと案じ、結局は何も買いませんでした。それで正解だったように思います。
もう夕方近くです。このまま、伏見のホテルに帰ろうかとも思ったのですが、ダメ元で金閣寺に行ってみようかと思い立ち、市バスに乗りました。懐かしい響きの停留所「金閣寺道(きんかくじみち)」でバスを降りることになります。
天龍寺は境内の紅葉もさることながら、正門に至る沿道の紅葉が圧巻です。私は裏門から入りましたから、最後の方に写っている写真が沿道の紅葉です。ピークを少しばかり過ぎているので、鮮やかな赤ではありませんが、それでも強く印象に残る光景でした。初日はかなり歩いたので、甘いものか恋しくなり、糖尿病の私ですが、天龍寺の近くで甘味処に立ち寄りました。最後の写真がそこで食べた「紅葉善哉」(950円)です。観光地ですから値段が少々高めなのは致し方ないこと。とてもおいしかったですよ。
宝筐院を後にした私は、「二尊院」という札を横目に、さっさと常寂光寺に向かって歩を進めてしまいました。「二尊院」はテレビのJR東海の宣伝で京都の紅葉シーンに使われているお寺だったのです。帰ってきて700枚を超える写真をチェックしていて、初めて気付きました。ここに寄っていれば、またもっと違った紅葉の景色と出会えたかも知れないというのに。まあ、過ぎたことを嘆いていても仕方がないので、常寂光寺へと進みましょう。ここも紅葉では大変有名な観光スポットです。ところが、今年はすでに紅葉は終わりに近づき、丘の上の強い風に吹かれて染まった葉の多くが散ってしまっていました。




























2012年12月1日(土)・2日(日)
宝筐院の紅葉は情報通りの美しさでした。「目を見張る」という言葉がぴったりの光景がそこには広がっていました。地元の人の話では、夏の猛暑の影響で今年の紅葉は例年より少し早かったようです。そして、京都の紅葉は北から順番に南へと降りてくる。ですから、私が最初に嵐山を選んだのは大正解だったと言えるでしょう。1日違えば状況はまた変わっていたはずだからです。
今回の旅で気付いたのは、京都では「紅葉」の美しさと共に「黄葉」の美しさも見逃せないということでした。銀杏の葉が鮮やかな黄色に色づくのも素晴らしいと思いますが、もみじの葉が目が覚めるような黄色に色づくのは、驚くばかりの光景です。残念ながら、私が撮影した写真ではその美しさを再現することができませんが、どうぞ想像の世界で楽しんで下さい。
この6枚の写真は、全て嵐山清涼寺で撮影したものです。コンピューターで調べた情報では、嵐山はまだ紅葉がピークにあるということだったので、初日は新幹線が京都に着いた後、すぐにコインロッカーに大きな荷物を預けて、そのまま山陰線で嵯峨嵐山駅に直行しました。嵐山では、いつもとは反対に反時計回りで清涼寺を目指したので、道に迷って結構歩くことに。清涼寺に到着すれば、そのすぐ近くに「宝筐院(ほうきょういん)」があるはずなのです。宝筐院という名前はそれまで一度も聞いたことがありませんでしたが、インターネットの情報では紅葉が素晴らしいということでした。それでは、その宝筐院の門をくぐるとしましょうか。



















































こうして写真を整理してみると、東寺の紅葉も見事で、「新幹線より南側をねらう」という私の作戦は正しかったことになります。東寺の庭園は、紅葉がなくても美しいのに、こうして赤や黄色が加わると、本当に芸術作品です。
今回の紅葉の旅は、紅葉のピークからはほんの少しだけずれてしまいましたが、全体的には大成功でした。またいつか、紅葉情報とにらめっこしながら、最高の時期にホテルが予約できるように頑張ろうと思います。その前に、来年の4月には「春色の京都」の旅を実現させることができるでしょうか。これもまた計画を立てるのが難しい。ソメイヨシノなら春休み中に有給休暇をとらなければならないし、遅咲きの御室桜なら4月の中旬の週末をねらわなければなりません。いずれにしても、今回同様早めにホテルを予約する必要がありそうです。【完】
宇治平等院の真っ赤な紅葉は、今回の旅で一番の光景でした。そのあまりの美しさに、ここでは同じ木を何回も紹介しました。もし、京都の紅葉のピークにドンぴしゃで旅ができていたら、京都のあちこちでこんな見事な紅葉を見ることができたのでしょう。少し遅れてやってきた京都だったので、できるだけ南部をねらおうとした私の「作戦」は見事に的中した形となりました。残念ながら、鳳凰堂は工事中でカバーがかけられていて、紅葉に勇姿を添えることはできませんでしたが。
さて、いよいよ今回の旅も最終段階です。どうしても行きたかった清水寺・高台寺にねらいを定めるか、それとも東海道新幹線より北はあきらめて、南側の東寺を訪れるか。迷ったあげく、私は東寺を選ぶことにしました。疲れもたまっていて、清水まで行く元気がなかったという理由もあるんですけどね。JR近鉄奈良線で京都駅まで出て、そこで昼食を済ませてから、タクシーで東寺へ。京都駅からなら歩いて行ける東寺なのに、よほど疲れていたのでしょう。
さあ、次はいよいよ東福寺です。紅葉の名所で、以前JR東海のテレビコマーシャルにも使われた場所です。噂では、もう美しい紅葉は期待できそうもないということでしたが、実際に足を運んでみてびっくり。その美しさはこれから紹介する写真以上のものでした。私は妻の助言でできるだけ朝早く出かけたので、観光客の大変な混雑に巻き込まれることはありませんでした。
「すでに遅かった」と言った常寂光寺でしたが、こうして写真で振り返ってみると、まだまだ素晴らしい光景が楽しめます。私は、常寂光時から望む京都の街が大好きです。この画面に美しい紅葉がもっと混じっていたら、さぞかし見事だったでしょうね。「散りもみじ」と言うのでしょうか、散ったもみじの葉が地面に敷き詰められているのも、なかなかおつなものです。これが、まだ散ったばかりの真っ赤な葉であれば、苔の緑と合わさって、日本らしい美しさを醸し出してくれるのではないかと思いました。常寂光寺を後にした私は、有名な竹林を通って、天龍寺に向かいました。この竹林はいつ来ても心が癒されます。そうそう、私は京都が大好きで、今回の旅が30回目か31回目になるでしょうか。「そんなに!」と驚かれる方も多いと思いますが、私の知人には年間6回前後も京都に旅する人がいるのです。
今回の一人旅は、まさに京都の紅葉を写真に収めるためのものでした。本当なら11月の最後の土日に宿を取りたかったのですが、2ヶ月も前に予約しようとしたにもかかわらず、空き室はゼロ。やっとのことで確保できたのが、12月最初の土日だったのです。一人部屋を確保するというのも困難な要素になりました。ところが、直前のテレビの京都特集では、何と12月の頭が紅葉のピークだと言うではありませんか。何と幸運なことかと喜んでいたのですが、実際にはやはり1週間遅かったようです。それでも、場所によっては見事な紅葉・黄葉が見られ、本当に幸せな2日間となりました。
ハプニングもいくつかあったのですが、まず小田原を出発したばかりの新幹線の中で、私の後ろの座席に座っているおばカップルが、コーヒーをこぼして大洪水。床に置いておいた私のかばんも少し被害に遭いました。キャビンアテンダントの女の子や前の座席の人とみんなで床を掃除したのですが、おばカップルは大して申し訳なさそうな顔をしていない。代わりに、キャビンアテンダントの女の子と若い車掌さんが、深々とお辞儀をして謝罪をしてくれました。私は、わざわざ足を運んでくれた車掌さんに「あなたが悪いわけじゃないから、謝らなくてもいい」と言いました。だってね、当の二人は何事もなかったかのように歓談しているのですよ。これが現代日本の若者の姿なのでしょうか。
今度は通路の反対側のオッサンたち。カメラの性能の話をしているうちに、「ばかチョンカメラ」なる問題発言。これは、「ばかでも朝鮮人でも撮れる操作が簡単なカメラ」という意味で、今では放送禁止用語です。だから、私たち一般人も使うべきではない。拉致被害者問題で正義の旗を振りかざしている日本人ですが、そんな権利本当にあるのかと疑問に思ってしまいます。もちろん拉致被害者の皆さんには絶対に帰国してもらいたいと願っていますが。
今度は、JR山陰線で京都駅から嵯峨嵐山駅に向かっている車中でのこと。ある夫婦の赤ん坊がいきなりわんわん大声で泣き出してさあ大変。その「騒音」にあからさまな迷惑の表情を見せる乗客がいなかったのが幸いでした。それどころか、ある初老の婦人が自分の席を譲るから、座ってあやしなさいと申し出る有様。最初は遠慮していた夫婦も、その婦人が降りてしまうと、その席に座って子供をあやし始めました。その間、旦那の方はずっと携帯とにらめっこ。まったく馬鹿な野郎だとあきれていた私ですが、それは大きな勘違いでした。旦那の方は「嵐」の「モンスター」のプロモーションビデオを探していたようなのです。やっと見つかると、旦那は奥さんに携帯を手渡しました。するとどうでしょう。「嵐」の歌声が聞こえ始めると、赤ん坊はぱったりと泣きやんだではありませんか。赤ちゃんの頃から「嵐」の大ファンで携帯のお世話になっているなんて、まさに現代っ子だなあと感心してしまいました。
北野天満宮まで歩いている途中で立ち寄ったラーメンやさん。以前京都でラーメンを食べたとき、その汁のあまりの脂っこさに 参ってしまった経験があるのですが、今度こそおいしいラーメンを見つけようと、再挑戦する気になったのです。中でもあっさり 醤油系だろうと予想した「屋台ラーメン」なるものを注文しました。出てきた屋台ラーメンのスープを恐る恐る味見してみると、残 念ながらやはり油っぽさは否定できませんでした。決してまずくはないのですが、関東のラーメンにはとてもかないません。二 日目に京都駅でもラーメンに挑戦しましたが、こんどはあっさり醤油味のスープでまあまあの味でした。それにしても、よくも懲 りずに京都のラーメンに挑戦したものだと我ながらあきれてしまいます。他にもっとおいしい京都の味があったでしょうにね。
さあ、つまらない話ばかりしていないで、いよいよ京都の紅葉の話に移りましょうね。まずは初日の最初に訪れた嵐山からで す。初日のルートは、清涼寺→宝筐院(ほうきょういん)→常寂光寺(じょうじゃっこうじ)→天龍寺→(嵐山電鉄)→北野天満宮 →金閣寺です。よく歩きましたよ。その割には体重はほとんど減りませんでしたけれどね。
まずは大変印象深い写真から始めましょう。左は宇治平等院の目が覚めるような紅葉。そして、右は嵐山の宝筐院(ほうきょういん)で見た見事なまでの黄葉・紅葉です。さあ、これから2012年秋色の京都への旅が始まります。更新は毎日少しずつになると思いますが、どうぞ気長にお付き合いください。ちなみに、私が旅した12月1日・2日は紅葉のピークとドンピシャで重なるはずだったのですが、やはり夏の猛暑が響いたのか数日遅れの旅になってしまったようです。もちろん、それでも最高に美しい風景を満喫できましたけれどね。















































































































